本稿は鍼灸臨床におけるレッドフラッグの概念と具体例について概説した。 レッドフラッグは見逃すと予後不良となる重大な疾患を示唆する徴候であり、 冷汗や突然発症などの共通兆候、 バイタルサインの異常、 症状別 (頭痛・肩痛・腰痛・妊婦) の危険徴候が含まれる。 鍼灸師は鍼灸安全対策ガイドラインなどに基づき、 これらを的確に評価し、 必要に応じて医療機関に紹介する使命がある。 しかし一方で、 レッドフラッグを一括して学ぶ機会は多くない。 今回の講演では、 明日からの診療がレッドフラッグを意識した診療に変わり、 患者の安全を確保できることを目指している。