抄録
目的: この研究は, 特に痛みに対する鍼刺激療法の, 効果判定を客観化する為の方法の確立を目指して始めたものである。
方法: 測定には, CTM-201型の深部体温計と, コアテンプPD1, 2の, 2個のプローブを使用した。測定部位は, 手掌, 母指球, 第一足指腹, 膝窩並びに側腰部で各々深部温と, 表面温を測定した。施鍼部位は, 腰部, 肩部とした。
結果: 施鍼後の表面体温並びに, 局所体温は上昇傾向を示すが, 遠隔部の深部体温は下降傾向を示す。この結果を見る限り, 鍼刺激は自律神経系を介して, 末梢血流に多少の影響を及ぼすと考えられる。