全日本鍼灸学会雑誌
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運動負荷による痛覚域値の変化についての検討, あわせて鍼麻酔との関係について
河内 明豊田 住江北出 利勝南川 正純松尾 征男新田 優王 財源桂川 鉚一郎御厩 恵利子ロザノ フランシスコ兵頭 正義
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1987 年 37 巻 2 号 p. 75-79

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抄録

同一人名ボランティア10名を対象に, ランニングなどの運動負荷による痛覚域値の上昇と鍼麻酔による痛覚域値の上昇との関連性について検討した。いずれに於ても痛覚域値の上昇を認めることが出来たが, 両者の間に有意な相関関係を認めることは出来なかった。運動および鍼による痛覚域値の上昇は, ナロキソンでいずれも拮抗されることからエンドルフィンメカニズムが関係していることはたしかであるが, その他の機序も関与していると考えられる。

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