全日本鍼灸学会雑誌
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健康の保持増進と東洋医術の役割
生活史的認識法に基づく検討
光藤 英彦
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1989 年 39 巻 4 号 p. 351-364

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抄録
(1) 健康について考えるとき,“人間には生物体としての側面と生活体としての側面が同時に存在する”という見方が必要である。なお,
○無病あるいは有病とは“生物体としての側面を量的に評価する概念”
○健康あるいは不健康とは“生活体としての側面を質的に評価する概念”
と区分することを提案する。
(2) 健康の保持増進は“生活活動性のひろがり”を指標として,“人の一生の時の流れ”という巨視的なスケールで評価されるものである。
(3) 健康の保持増進に対して, 伝承医術は有用な場合があるが, その有用性のレベルを高くするためには“不健康の本態”についての認識を深める必要がある。それによって伝承医術を運用するにあたっての適切な位置付けと伝承技術の再開発とが可能になる。
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