全日本鍼灸学会雑誌
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モグサの研究 (6)
製法の総括
織田 隆三
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1995 年 45 巻 4 号 p. 263-268

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抄録

モグサの製造には原料のヨモギ又はオオヨモギを7~8月に採集し, 直ちに葉を取り, 3~4日間直射日光で乾燥する。工場では更に80°~170°の乾燥室で火力乾燥を行い, 含水率を1~2%以下とする。
乾燥した葉は荒砕きした後, 石臼にかけるが, 荒砕き機は農業用脱穀機に似た高速回転装置が主に用いられる。
原草の採集からモグサの出来上るまでの全工程をまとめ, 一覧表として示した。
採集した生の葉に対するモグサの収得率は最高級品で0.5~0.6%, 最下級品では3~8%であって, この中間に各等級品が分布する。(乾燥葉に対しては最高級品3.0~3.5%, 最下級品では約20~50%となる。)

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