全日本鍼灸学会雑誌
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気管支喘息に対する鍼治療の臨床的効果の検討
鈴木 雅雄, 苗村 健治, 江川 雅人, 矢野 忠
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2006 年 56 巻 4 号 p. 616-627

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抄録
【目的】副腎皮質ステロイド薬を含む薬物治療の使用においてもコントロール不良であった気管支喘息患者6症例に対して鍼治療を行い、一事例研究法である条件反転法を用いて鍼治療の効果を検討した。
【方法】研究デザイン : 条件反転法は、鍼治療期間 (A期間) と鍼治療休止期間 (B期間) を交互に繰り返した。A期間は10週間とし、葉週間に書回の鍼治療を行った。実施場所 : 明治鍼灸大学附属病院内科および附属鍼灸センター。対象 : 気管支喘息の標準的な薬物治療を行っても、喘息発作が十分に改善しなかった、中等症から重症の喘息患者6症例を対象とした。評価 : 気管支喘息に対する鍼治療の効果を以下の項目を用いて評価した、 (1) 発作状態を喘息日誌にて評価、 (2) 呼吸困難感をVAS (Visual AnalogueScale) にて評価、 (3) 呼吸機能検査、 (4) 末梢血好酸球数 (5) ステロイド薬の投薬量 (6) 重症度.
【結果】A期間に一致して全例で喘息発作や呼吸困難感の改善が認められた。一方、B期間では6例中5例において喘息発作の再燃が認められた。また、喘息発作の改善に伴い、全例で重症度の改善も認められ、6例中4例でステロイド薬の減量が可能となった。
【結語】薬物治療でコントロール不良であった気管支喘息患者に対して、鍼治療を行った結果、患者の喘息発作、自覚症状、呼吸機能の改蓄に有効であったと考えられた.
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