日本臨床麻酔学会誌
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症例報告
肺血栓塞栓症合併患者に下大静脈フィルタを留置して子宮摘出術を行った1症例
丸田 豊明矢野 武志松岡 博史濱川 俊朗中村 禎志高崎 眞弓
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2004 年 24 巻 1 号 p. 5-9

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抄録

深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(PTE)を合併した子宮腺筋症患者の子宮摘出術の麻酔管理を経験した. 術前に低分子ヘパリンで抗凝固療法を行い, 下大静脈(IVC)フィルタを留置した. 麻酔はプロポフォールで導入し, フェンタニルとセボフルランで維持した. 下大静脈フィルタ留置後でも肺血栓塞栓症をさらに起こす危険性があるので, 術中は経皮的心肺補助装置をいつでも開始できるように準備したが, 使用せずに合併症を起こすことなく管理することができた.

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© 2004 日本臨床麻酔学会
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