日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
原著論文
非虚血性拡張型心筋症に対する新しい左室縮小形成術(Overlapping法)の麻酔経験
高橋 栄美硲 光司新谷 知久本間 英司深田 靖久松居 喜郎
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 24 巻 7 号 p. 257-262

詳細
抄録

心不全末期の拡張心に対する新しい左室縮小形成術(Overlapping cardiac volume reduction operation ; OLCVR, 松居法)10症例の麻酔を経験した. 低濃度のセボフルランと静脈麻酔で行った. 体外循環離脱時には経食道心エコーで左室壁運動や容積の変化を観察しながら, 適切な前負荷を保つことと後負荷の軽減に重点を置き, カテコラミンおよび血管拡張薬の使用法に留意することが重要である.

著者関連情報
© 2004 日本臨床麻酔学会
次の記事
feedback
Top