日本臨床麻酔学会誌
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講座
モルヒネは現在でもがん性疼痛治療におけるスタンダードである
下山 直人中田 稚子村上 敏史高橋 秀徳中山 理加首藤 真理子下山 恵美
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2005 年 25 巻 5 号 p. 526-532

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抄録
  WHO方式に従ったモルヒネによるがん性疼痛治療は, オキシコンチン® , フェンタニルパッチが発売されている現在でもスタンダードになっている. その理由の一つにモルヒネ以外の速放製剤がないことがあげられる. 速放製剤は, 疼痛時のレスキューとしてだけでなく, オピオイド反応性の疼痛かどうかを判断するための有用な方法である. オピオイドの変更による副作用の軽減は, モルヒネの副作用対策を十分に行った後に検討すべきと考える. また, モルヒネの副作用対策が十分に行えるようになれば, その他の副作用対策はそれほど困難ではない.
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© 2005 日本臨床麻酔学会
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