日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第24回大会 シンポジウム—
満足感を追求した麻酔 —とくに術前のケアマインド—
前投薬の工夫 —Patient-Controlled Premedication—
重見 研司水野 省司大西 佳子木村 命子
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2006 年 26 巻 1 号 p. 48-56

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抄録
  麻酔科医は, ケアマインドを基本姿勢にもち, 技術的な 「安全」 を確保したうえで, 術前の 「安心」 や 「快適」 な処置, そしてその後の 「満足」 を患者に提供できるように麻酔全体を計画する役目を担っている. 本稿では, 脳機能評価も含めた前投薬の意義づけと小児に対して最適量のミダゾラムを舌下投与するため, 鎮静が得られればそこで投与が中止される棒付きキャンディーを利用した工夫を紹介する. 術後のPCA (Patient-Controlled Analgesia) と同様に, 術前に鎮静を患児自身が調節する方法 (Patient-Controlled Premedication) として, このキャンディーの開発経緯や特性, 現在の使用状況, 今後の方向や問題点などを検討した.
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© 2006 日本臨床麻酔学会
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