抄録
36歳, 男性. 強直性脊椎炎 (ankylosing spondylitis: AS) に対して第3腰椎後方椎体骨切り術および脊椎固定術が予定された. 強直性脊椎炎は, 脊椎の関節および関節周囲組織の骨化を伴う進行性慢性炎症性疾患であり, その特徴的な病態である脊椎の変形, 強直化が術中の体位保持や気道確保などの周術期管理上の問題を引き起こし, 慎重な麻酔計画が求められる. 日本における発症頻度は低く, 麻酔管理の報告例は少ない. 今回われわれは, 腹臥位手術に伴う体位保持に難渋したが, 練習を行い術前に確認を行うことで良好に麻酔管理しえたので報告する.