日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第26回大会 ランチョンセミナー—
麻酔科研修におけるTIVA/TCI教育の意義
TIVA/TCIの現状
小板橋 俊哉
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2007 年 27 巻 7 号 p. 652-657

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抄録
  プロポフォールTIVA/TCIの使用実態調査を行った. その結果, 手術の種類にもよるが開胸手術, 心臓外科手術ではTIVA施行頻度が50%以上であった. TIVAを躊躇する理由は 「吸入麻酔の方が調節しやすい」 と 「吸入麻酔の方が使い慣れている」 が多かった. また, 覚醒遅延の経験もTIVAを躊躇させていた. 日本麻酔科学会の教育ガイドラインによると, プロポフォールによるTIVAの行動目標について, 「プロポフォールを用いて全静脈麻酔ができる」 と記載されていることから, 研修医教育を行ううえでプロポフォールTIVA/TCIは必須である. 当施設のTIVA/TCI教育の実際を示し, それにより得られる効果を考察した.
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© 2007 日本臨床麻酔学会
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