日本臨床麻酔学会誌
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ロピバカインの上手な使い方(第1回)
ロピバカインの薬理学的特徴
山本 健
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2009 年 29 巻 4 号 p. 509-518

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抄録

  ロピバカイン (商品名: アナペイン®) は光学異性体の研究によってもたらされた長時間作用性の局所麻酔薬 (局麻薬) であり, 特に高濃度溶液を使用すると, ブピバカインと同等の麻酔効果と作用時間をもたらす. 分離麻酔効果についてはブピバカインと差を認めないとの臨床報告が多く, ロピバカインの利点とはいえない. ブピバカインと比較してロピバカインが明らかに優れているのは, 心毒性が低いことである. したがって投与量が多くなるときや持続注入が必要なとき (区域ブロックや持続硬膜外鎮痛) に適する. ロピバカインはこれまでに開発された長時間作用性局麻薬のなかで, 最も安全域が広い薬物と考えられる.

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© 2009 日本臨床麻酔学会
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