日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第28回大会 教育講演
子どもの発達と「麻酔」のとらえ方からかかわりを考える
—麻酔科医とCLSの連携—
相吉 恵
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2009 年 29 巻 7 号 p. 771-779

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抄録

  麻酔導入時の子どもの思いや行動を理解するためには, 発達と過去の医療体験を知ることが重要である. 当院では, 子どもが少しでも安心して麻酔導入できるよう麻酔科医や看護師は声かけや環境整備に配慮している. 特に, 手術を受ける子どもたちに対しては, 医療スタッフに加えてチャイルド・ライフ・スペシャリスト (CLS) も連携し, チームで個別性に配慮したサポートができるよう取り組んでいる. 子どもの発達段階と個別性を考慮したサポートによって, 子どもの不安と心身の痛みが軽減され, さらには主体的に手術を乗り越えたという自信の育成にもつながっている.

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© 2009 日本臨床麻酔学会
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