TUR-Bt中に異常高血圧で発見された傍神経節腫瘍の1症例

田中 智大; 今川 憲太郎; 賀陽 亮太郎; 趙 崇至

doi:10.2199/jjsca.29.841

症例報告

TUR-Bt中に異常高血圧で発見された傍神経節腫瘍の1症例

田中智大, 今川憲太郎, 賀陽亮太郎, 趙崇至

著者情報

キーワード: 傍神経節腫瘍, 褐色細胞腫, 膀胱

ジャーナルフリー

2009 年 29 巻 7 号 p. 841-844

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.29.841

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抄録

症例は58歳, 女性. 慢性腎不全に対して人工透析を導入されていたが, わずかに出る血尿を主訴に泌尿器科を受診し, 膀胱鏡検査で膀胱腫瘍が発見された. その際, 血圧や脈拍などの著明な変動はなく, 経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-Bt) が予定された. TUR-Btにて電気メスが腫瘍に接した際に急激な血圧の上昇が起こったため, 腫瘍が切除されるまでニカルジピンにて血圧のコントロールを行った. のちの病理学的検査にて腫瘍が傍神経節腫瘍であったことが判明した.

責任著者(Corresponding author)

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