日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第29回大会 シンポジウム DAMの現状総括と今後の方向性を探る
Difficult airway management(DAM)におけるファイバースコープガイド下気管挿管の現状と今後
青山 和義竹中 伊知郎
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2010 年 30 巻 4 号 p. 567-576

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抄録

  ファイバースコープガイド下気管挿管(ファイバー挿管)は,気道確保困難に対する管理(DAM)において中心的な役割を担っている.米国麻酔科学会のDAMアルゴリズムにおいて,ファイバー挿管は,(1)予期した挿管困難症例の意識下挿管方法,(2)予期せぬ挿管困難症例の全身麻酔下の代替挿管方法,(3)挿管不能,マスク換気不能時のラリンジアルマスクを通しての挿管方法,の3点に位置づけられている.ファイバースコープは,現在のDAMにおいても,将来のDAMにおいても,欠くことのできない器具であり,ファイバースコープを利用した挿管方法は,すべての麻酔科医が習得し,いつでも利用できるようにしておくべき手技と考えられる.

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© 2010 日本臨床麻酔学会
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