日本臨床麻酔学会誌
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術後管理におけるPCAの上手な使い方(第2回)
IV-PCAに伴う副作用対策
若崎 るみ枝櫻井 静佳柴田 志保比嘉 和夫
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キーワード: IV-PCA, 副作用, 対応策
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2010 年 30 巻 5 号 p. 868-873

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抄録
  オピオイドを用いたIV-PCAは,術後鎮痛法として広く利用されてきている.IV-PCAでは患者自身がオピオイドを投与でき,オピオイドの血中濃度の上昇が速やかで,患者が痛みを感じてから短時間で痛みは消失するので,患者の満足度は高い.近年,周術期の抗凝固薬の使用が増加し,IV-PCAの需要は増加している.IV-PCAは設定が適正であれば,安全に使用できる.しかし,患者のなかにはオピオイドの副作用のために,術後鎮痛法として十分に活用することができない場合がある.副作用には,重大な合併症につながるものがあり,早期発見と治療,予防策が重要となる.本稿では,オピオイドの副作用とその対処法を紹介する.
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© 2010 日本臨床麻酔学会
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