日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第29回大会 シンポジウム ─循環モニター:非侵襲的モニターは侵襲的モニターを超えられるか?─
スワンガンツカテーテルの功罪
池崎 弘之川村 豪嗣
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2011 年 31 巻 1 号 p. 067-073

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抄録

  スワンガンツカテーテル(PAC)は手術室,ICUで使用される侵襲モニターの代表的なものである.しかしPACの患者予後改善に対する明確なエビデンスは得られていない.PACの一番の目的は連続的に患者の血行動態を監視することであり,またその変化に対しわれわれはいち早く対応することが可能である.経食道心エコー(TEE)は比較的低侵襲に血行動態測定が可能であり,また血行動態の変化の原因も教えてくれる優れた測定器であるが,ICUなどでは連続モニターとはならない.PAC使用者がPACの扱い,データ解釈に精通していることを前提とするなら,PACで患者をモニターしTEEで原因を探索することは患者予後の向上に役立つものと考える.

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© 2011 日本臨床麻酔学会
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