高知大学教育研究部医療学系医学部門麻酔科学講座
2011 年 31 巻 2 号 p. 259-267
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術後鎮痛法の違いが,術後合併症の頻度や早期離床に影響するといわれている.また,術後の血栓・塞栓予防のために抗凝固療法が一般化されてきた今日では,ベネフィットとリスクのバランスの中で,いかなる術後鎮痛法を選択するかは周術期管理で最も重要なタスクと考えられる.安全性や確実性からIV-PCAによる術後鎮痛の症例は今後増加すると考えられる.本稿ではモルヒネとフェンタニルによるIV-PCAを例にとり,基本的な投与計画法を概説し,副作用および,その対処法につき言及する.
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