生理食塩水の追加投与はロピバカインによる硬膜外麻酔後の運動神経ブロック回復時間を短縮する

島崎 睦久; 立川 真弓; 榎本 澄江; 奥田 圭子; 新井 丈郎; 奥田 泰久

doi:10.2199/jjsca.32.775

原著論文

生理食塩水の追加投与はロピバカインによる硬膜外麻酔後の運動神経ブロック回復時間を短縮する

島崎睦久, 立川真弓, 榎本澄江, 奥田圭子, 新井丈郎, 奥田泰久

著者情報

キーワード: 局所麻酔薬, 硬膜外麻酔, 分離麻酔, 生理食塩水, 生理食塩水追加投与

ジャーナルフリー

2012 年 32 巻 5 号 p. 775-780

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.775

詳細

抄録

硬膜外麻酔は全身麻酔と比較してさまざまな利点があるが，欠点として不必要な麻酔効果の残存があげられる．今回われわれは経尿道的膀胱腫瘍切除手術症例に0.75％ロピバカインを用いた持続硬膜外麻酔を施行し，手術終了時に硬膜外カテーテルを抜去する直前に生理食塩水を追加投与した群と，追加投与しなかった群で運動神経ブロックの回復時間を比較した．その結果，生理食塩水追加投与群は運動神経ブロックの回復時間が有意に短かった．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）