先端巨大症患者の麻酔導入時，経鼻マスク換気が有効であった1症例

西 啓亨; 宜野座 到; 伊波 寛; 中原 巌; 垣花 学; 須加原 一博

doi:10.2199/jjsca.33.084

症例報告

先端巨大症患者の麻酔導入時，経鼻マスク換気が有効であった1症例

西啓亨, 宜野座到, 伊波寛, 中原巌, 垣花学, 須加原一博

著者情報

キーワード: 先端巨大症, マスク換気困難, 経鼻マスク換気

ジャーナルフリー

2013 年 33 巻 1 号 p. 084-087

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.33.084

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抄録

先端巨大症は，咽頭が閉塞しやすく，マスク換気・気管挿管困難の頻度が高い疾患である．本症例では，麻酔導入時，通常の経口経鼻マスクによる換気が困難であったが，経鼻マスクによる換気が有効であった．その理由として，経鼻マスク換気は，鼻腔だけに陽圧がかかり，鼻咽頭と口腔間の圧較差が巨大舌などの軟部組織の自重に打ち勝ち，気道が開通したと考えられた．先端巨大症患者の麻酔導入時には，経鼻マスク換気がより有効な症例がある．

責任著者(Corresponding author)

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