日本臨床麻酔学会誌
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〔エピドラスコピー研究会〕第12回エピドラスコピー研究会 パネルディスカッション ─エピドラスコピーの適応を考える─
エピドラスコピー施行後に原疾患が判明した2症例
島田 宣弘五十嵐 孝村井 邦彦玉井 謙次丹羽 康則竹内 護
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2013 年 33 巻 2 号 p. 294-298

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抄録

  エピドラスコピー施行後に腰痛,下肢痛の原疾患が判明した2症例を経験した.症例1は腰椎手術後症候群の診断でエピドラスコピーを施行し,下肢痛は著明に改善した.術後MRIで第5腰神経根の神経鞘腫が発見された.症例2は腰椎椎間板ヘルニアの診断でエピドラスコピーを施行したが,腰痛と下肢痛は改善しなかった.術後のCTで第4腰椎椎体骨折が発見された.エピドラスコピーの前後には症状の変化に注目し,腰椎変性疾患以外の存在を考慮することが重要である.

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© 2013 日本臨床麻酔学会
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