日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第32回大会 シンポジウム ─麻酔は脳にとって“悪”なのか─
術後認知機能障害の現状
合谷木 徹
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2014 年 34 巻 1 号 p. 025-031

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抄録

  術後認知機能障害(POCD)が起きることはよく知られている.その現状を理解することは,その対策あるいは麻酔薬による影響を考慮する上でも重要である.多くのPOCDに関する研究が行われているが,そこからの一律な解釈は研究の方法や対象の相違により困難であると考えられる.しかし,そのPOCDの傾向やリスク要因を明らかにすることは可能である.本稿では,POCDの現状として,頻度,危険因子,周術期の関連因子,予測因子,防止策について解説する.

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© 2014 日本臨床麻酔学会
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