2015 年 35 巻 2 号 p. 202-208
手術医療は急性期病院経営管理の要諦であると同時に,医療政策・医療経済上も極めて重要な意味を持つ.その手術医療を経済学的に評価することの意義は非常に大きいが,日本ではほとんど行われていないのが現状である.本稿では手術医療の経済学的評価方法について,データ包絡分析(data envelopment analysis:DEA)や確率的フロンティア分析(stochastic frontier analysis:SFA)を中心としたオペレーションズ・マネジメントの観点から解説する.