抄録
臨床工学技士法施行からすでに27年の歳月が経ち,臨床工学技士の社会的な期待も幅広くなり,業務指針にない新たな業務への対応が課題となり,2010年に臨床工学技士基本業務指針2010が作成された.この臨床工学技士基本業務指針2010においては,生命維持管理装置の操作業務から治療業務へと常に患者と装置の両面の状態を把握することが明記された.「周術期管理チーム」に参加するための認定制度を構築していくためには,臨床工学技士基本業務指針2010を踏まえての認定制度とし共通言語である第3版『周術期管理チームテキスト』にその内容も記し,その上で公益社団法人 日本臨床工学技士会の専門制度も併せて構築していく必要がある.