日本臨床麻酔学会誌
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症例報告
放射線治療後に高度気道狭窄となった2症例
松本 勇貴橋本 和昌吉田 龍島津 勇三服部 尚士管 桂一
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2016 年 36 巻 1 号 p. 11-14

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抄録

癌放射線治療の再開後,浮腫から急激に気道が狭窄し呼吸困難に至った2症例を経験した.1症例目は換気,挿管困難に陥り,輪状甲状膜穿刺を行った後,気管切開術を施行した.2症例目は事前にファイバースコピーで気道狭窄を評価し,経鼻挿管を行った後,気管切開術を施行した.再度の放射線治療後には,重篤な気道狭窄が生じることを念頭に置くべきである.

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© 2016 日本臨床麻酔学会
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