日本臨床麻酔学会誌
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デスフルランの上手な使い方(第1回)
製剤特性と気化器─気化器の特徴─
樋口 秀行
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2016 年 36 巻 3 号 p. 363-367

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抄録

標準沸点が22.8℃と低いデスフルランを気化するには,従来の可変式バイパス気化器では難しい.そのため,デスフルランの気化器には特別な工夫がされている.その工夫とは,①外部電源を必要とし気化室内のデスフルランを電気的に37〜40℃まで加熱し蒸気圧を約2気圧に維持する方法と,②加熱機能を必要とせず電子制御によりデスフルランの蒸気量を調節する方法である.①に属するのはTec6プラス(GEヘルスケア・ジャパン),D-バポール(ドレーゲル・メディカル ジャパン),FLOW-i気化器ユニット(マッケ・ジャパン)であり,エイシスアラジンカセット(GEヘルスケア・ジャパン)は②に属する.

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© 2016 日本臨床麻酔学会
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