2018 年 38 巻 1 号 p. 1-5
当院では,小児において全身麻酔下でMRI撮影を行っており,検査中の気道確保は主に声門上デバイスi-gelを使用している.i-gelサイズ2を使用した症例におけるi-gelの先端位置を,MRI画像から調査した.対象41症例を後方視的に調査し,先端位置のメルクマールとして頸椎の高さとした.結果,先端位置は頸椎(C)5-6が最も多く,解剖学的にも適切であった.さらにC5/6群における画像上の挿入長と身長,体重,年齢との関係を検討した.挿入長に関しては平均値8.9cm,体重と最も相関がある傾向であった.画像からi-gel先端の適切な位置が判断できた.i-gelサイズ2では,挿入長は平均8.9cmで先端は適切な位置と考えられた.