日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
日本臨床麻酔学会第36回大会 シンポジウム ─オピオイド鎮痛薬の光と影:適正使用を考える─
日本におけるオピオイド鎮痛薬の依存と嗜癖の状況
佐藤 史弥廣瀬 宗孝
著者情報
キーワード: オピオイド, 依存, 嗜癖
ジャーナル フリー

2018 年 38 巻 3 号 p. 330-334

詳細
抄録

近年,欧米を中心にオピオイド使用量は増加し続けているが,日本においても例外ではない.高齢化に伴うがんサバイバーの増加により,慢性非がん性疼痛を抱えたがん患者が増加し,オピオイドの使用の判断が難しくなる症例も多くみられる.慢性非がん性疼痛で適応のあるオピオイドも増えてきているが,どのように使用すればよいだろうか.臨床の場において,多くのペインクリニシャンが乱用や嗜癖につながるケースを経験し始めているが,実際どの程度のリスクがあり,どのようなことに注意すればよいだろうか.日本におけるオピオイド使用と乱用・嗜癖の現状について整理する.

著者関連情報
© 2018 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top