レミフェンタニルとフェンタニルの気管挿管による補正QT(QTc)間隔の延長に対する影響を検討した.フェンタニル3μg/kgボーラス投与群,レミフェンタニル0.25μg/kg/minおよびレミフェンタニル0.5μg/kg/min持続投与群に分け,麻酔導入2分前に投与を開始した.麻酔はプロポフォールによるtarget controlled infusion(TCI)による全静脈麻酔で行い,QTc間隔を麻薬投与前,投与2分後,プロポフォール投与開始2分後,気管挿管直前,気管挿管2分後に記録した.QTc間隔は,3群ともにプロポフォール投与開始後短縮したが,気管挿管後延長しなかった.