2019 年 39 巻 2 号 p. 199-206
カテーテルを用いた持続神経ブロックは,術後の鎮痛時間を有意に延長させ,患者の満足度や回復の促進に寄与する.しかしながら,持続神経ブロックでは,薬液の漏れやカテーテル先端位置の逸脱などが生じると,期待どおりの効果が得られない可能性がある.シアノアクリレートを用いることで液漏れの少ないカテーテル固定が可能となる.また,複数のタイプのカテーテルが入手可能となったが,種類ごとの薬液の広がりや固定性・操作性の違いが存在する.それぞれの特徴を理解した上で,投与法についても持続注入と間欠的注入を使い分けることが重要である.