2019 年 39 巻 4 号 p. 377-380
【背景】内視鏡下経蝶形骨下垂体手術(eTSS)後は両側鼻腔パッキング(PNP)が必要であり口呼吸を余儀なくされる.われわれは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)で経鼻的持続気道陽圧呼吸(nCPAP)導入中患者の周術期管理を経験した.【症例経過】50歳代,女性.BMI 38kg/m2.eTSSが予定された.麻酔導入時,挿管困難を認めた.手術室で抜管したが,術後出血によりCT室で意識障害から舌根沈下をきたした.高度の低酸素血症をきたし,長期入院を要した.【結語】本症例はnCPAP使用中のOSA・高度肥満患者であり,術後PNPが必要なことから,周術期の上気道閉塞のリスクが非常に高い.予防策としての経鼻エアウェイの使用・有用性についても今後検討が必要である.