2022 年 42 巻 1 号 p. 111-116
近年,ゲーム的要素を取り入れた新しい学習様式が注目されている.2020年,米国心臓協会より新ガイドラインが発表され,蘇生教育科学として「ゲーム方式の学習」等を心肺蘇生(CPR)トレーニングにも取り入れることが示された.新しいトレーニングコースでは,eラーニングに学習を最適化する人工知能が導入された.また,COVID-19の拡大は,対面トレーニングに影響を与えており,多くのコースや教育機関でのトレーニングが中止された.これに対応するため,遠隔でCPRをトレーニングするためのアプリ等が開発された.アプリには学習者の競争心を高めるゲーム的要素も取り入れられている.これらシンポジウムで発表した内容について,本稿にて紹介する.