日本臨床麻酔学会誌
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特製JチューブとVS600のマニユアルモードを使用した小児喉頭肉芽腫の麻酔経験
木下 玲子岡田 邦子土生 晶子谷口 一男本多 夏生
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1990 年 10 巻 5 号 p. 501-504

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抄録
喉頭肉芽腫のために高度の気管狭窄をきたした4歳の男児の喉頭微細手術の麻酔を経験した.外径2.4mmの特製Jチューブを挿管しVS600による高頻度陽圧呼吸(HFJV)で換気を行った.その結果,動脈血液ガスでPao2は210~250mmHg, Paco2は36~4mmHgに維持することができた.この男児はJチューブとHFJVを用いて合計3回麻酔を施行したが特に合併症は見られなかった.本法は気管狭窄を伴った小児でも安全に施行しうる有用な方法と思われた.
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