日本臨床麻酔学会誌
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頸動脈小体腫瘍4例の麻酔経験
斎藤 和彦中井川 泰平林 由広赤澤 訓粕田 晴之清水 禮壽
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1992 年 12 巻 1 号 p. 119-123

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抄録
4例の頸動脈小体腫瘍摘出術の麻酔を経験した.そのうち2例には頸動脈の遮断が予定されており,2例には予定されていなかったが,実際には全例に頸動脈の遮断が行なわれた.人為低体温法が行なわれた3例には脳障害が起こらなかったが,予定外の頸動脈の遮断が行なわれ,低体温が行なわれなかった1例には脳梗塞が起こった.頸動脈小体摘出術の麻酔に際しては,低体温法による積極的な脳保護を行なうべきである.
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© 日本臨床麻酔学会
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