日本臨床麻酔学会誌
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0.25%ブピバカイン1ml/hr硬膜外持続注入の術後鎮痛効果
平林 由広光畑 裕正古谷 耕資郎池野 重雄塚本 昇清水 禮壽
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1992 年 12 巻 7 号 p. 770-773

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抄録
ブプレノルフィン0.1mgと0.25%ブピバカイン8mlの硬膜外1回注入に引き続き,携帯型持続注入器(設定速度1ml/hr)を使用して0.25%ブピバカインを硬膜外へ持続注入したときの術後鎮痛効果を,開胸手術(A群14例),上腹部手術(B群21例),下腹部手術(C群15例)で検討した.硬膜外持続注入以外に補助的な鎮痛薬投与をまったく必要としなかった症例は,術後0~24時間においては,A群は21%,B群は24%,C群は67%であった.術後24~48時間においては,A群は43%,B群は62%,C群は67%であった.本法での術後鎮痛は,開胸手術や上腹部手術では鎮痛効果が不十分であった.下腹部手術では約半数の症例で有効であった.
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