日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
反射性交感神経性萎縮症における圧痛計による疼痛閾値について
中田 弓子柴田 政彦多田 仁彦
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 13 巻 2 号 p. 137-141

詳細
抄録
反射性交感神経性萎縮症(RSD)の患者に圧痛計を用いて疹痛閾値を測定した.疹痛閾値は,RSD群患側では,RSD群健側およびコントロール群と比較して有意に低下していた.また,RSD群の圧痛比(患側の疹痛閾値合計/健側の痙痛閾値合計)は,交感神経ブロックを中心とした治療後に有意に上昇した.圧痛計による疹痛閾値測定は,RSDの客観的診断法の一つとして有用であり,RSD改善度の指標となる.
著者関連情報
© 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top