日本臨床麻酔学会誌
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過去10年間における術中心停止症例の検討
西川 幸喜山蔭 道明藤田 智川真田 樹人並木 昭義
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1993 年 13 巻 2 号 p. 131-136

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抄録
1981~1990年の10年間に札幌医科大学附属病院にて麻酔科が管理した手術•検査症例は36,159例で,そのうち心臓外科症例を除いた非開心術症例(33,194例)において術中心停止をきたした症例は29例(全非開心術症例に対して0.087%)であった.所属科では,救急部が8例,歯科口腔外科が7例と多かった.そのうち25例は何ら合併症を伴わず蘇生に成功したが,残りの4例は死亡した.術中心停止の原因として,ショックや敗血症など術前状態に起因する症例は5例であった.心•大血管手術や大量出血など手術操作に起因する症例は21例であった.麻酔管理に起因する症例は3例(全非開心術症例に対して0.009%)で,2例は深麻酔によるもの,1例は換気不全によるものであった.麻酔科医は,術中心停止を避けるために適切なモニタリングや心停止前駆症状の早期発見と早期治療に心がけるべきである.
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