日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
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臨床モニタ機器からの術中オンラインデータ取り込み
ノートパソコン,RS-232Cマルチプレクサ,市販表計算ソフトを用いて
佐和 貞治小川 雅巳井本 真帆
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1994 年 14 巻 1 号 p. 12-20

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抄録

ノートブック型パーソナルコンピュータに,表計算アプリケーションソフト『LOTUS 1-2-3』(以下1-2-3)とそのオンライン計測用アドインソフト『1-2-3 DataLogger R2J』(以下DataLogger)を用いて,4台の臨床モニタ機器から心拍数,4-ch血圧,4-ch体温,動脈血酸素飽和度,混合静脈血酸素飽和度などの基本的な麻酔管理上のデータをRS-232Cマルチプレクサを介して自動的に1-2-3のスプレッドシート上に取り込み,麻酔記録として利用できるようにした。得られたデータに対しては,1-2-3の表計算機能を用いることによりrate pressure products,体血管抵抗,肺血管抵抗などの重要なパラメータをリアルタイムで算出してトレンドグラフとして作成することができ,心臓麻酔の研修等に利用することできわめて有用であった。

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© 日本臨床麻酔学会
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