日本臨床麻酔学会誌
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リドカイン•テトラカイン局所麻酔軟膏による皮膚麻酔
宮田 章正白崎 修一前田 朝平安澤 則之谷津 祐一土橋 伸行
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1994 年 14 巻 10 号 p. 834-837

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抄録

リドカイン•テトラカインの共融混合物による局所麻酔軟膏を,成人20人,小児15人の術前点滴確保時に臨床使用し,その鎮痛効果および副作用を検討した.また,リドカインの血中濃度も同時に測定した.成人15人,小児11人で皮膚表面の完全な除痛が得られ,穿刺時の効果でも成人17人(85%),小児11人(73%)に有効と認められた.貼付部位に軽度の蒼白を5人に,発赤を4人に認めたが,手術終了時には消失していた.リドカインの血中濃度は0~0.1μg/mlの範囲内であった.リドカイン•テトラカイン局所麻酔軟膏は静脈路の確保をはじめとした処置時の皮膚表面麻酔に十分臨床応用可能と考えられた.

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