日本臨床麻酔学会誌
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挿管操作に伴う口唇裂傷の頻度,部位,予防法
鈴木 久人下 弘一竹内 健二長谷川 公一杉浦 良啓後藤 幸生
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1999 年 19 巻 10 号 p. 597-600

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抄録

本研究の目的は,挿管操作時における合併症としての口唇裂傷を予防する方法を検討することである.好発部位•発生機序の調査で,口唇裂傷のおよそ9割が上口唇に発生していた.上口唇にマウスピースと簡易開口器の両器具を装着した挿管法を考案し,この器具装着群(100名)と非装着群(100名)で挿管時に口唇裂傷を起こす頻度を比較した.結果は,器具装着群が非装着群に比べ有意に口唇裂傷の頻度が低いことが示された.マウスピースならびに簡易開口器装着挿管は安価かっ容易に挿管時口唇裂傷を予防できる方法である.

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