日本臨床麻酔学会誌
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ディスポーザブルパルスオキシメータセンサの測定精度の検討
山本 純川名 信佐藤 紀並木 昭義
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2000 年 20 巻 7 号 p. 476-479

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抄録

ディスポーザブルパルスオキシメータセンサ(マリンクロット社製,typeIID-20)の使用回数,時間と測定精度について検討した.橈骨動脈カニュレーション後,SpO2と末梢循環の指標のPERFをroom air下で測定し,血液ガス分析を行なった.センサの精度は以下の式よりprediction error(PE)を求め,評価した.
PE=(SpO2-SaO2)/SpO2×100
今回の研究の結果から,使用回数及び使用時間によって,PEの平均値には統計的に有意な差は生じなかったが,3回以上使用するとPEが3%を超すセンサが出現することが示された.センサのチェック装置を導入することで,ディスポーザブルセンサを複数回使用することが可能となることが考えられた.

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© 日本臨床麻酔学会
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