日本臨床麻酔学会誌
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経鼻的気管挿管の一工夫
輪状軟骨または気管前壁へ先当たりするチューブの進め方
横山 武志片岡 由紀子友田 三保神原 哲也真鍋 雅信西山 友貴
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キーワード: 経鼻挿管, 合併症
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2001 年 21 巻 4 号 p. 218-221

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抄録
経鼻挿管に際して,気管チューブの先端が声門を越えたものの,輪状軟骨や気管前壁に先当たりして進まない経験をすることがある.このとき,強引にチューブを挿入しようとすると,気管損傷や喉頭浮腫を引き起こす危険がある.またカフを破損する可能性もある.このような症例では,先当たりした位置で気管チューブを保持したまま麻酔回路に接続し,口と挿管している反対側の鼻孔を塞いで2,3度陽圧換気を行うと容易にチューブを進められる.この方法は安全かつ簡便である.
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© 日本臨床麻酔学会
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