日本臨床麻酔学会誌
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経食道心エコー法で診断した人工心肺開始時の逆行性大動脈解離の1例
貝沼 関志川瀬 恭山田 守正服部 良信三宅 聰行
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2001 年 21 巻 4 号 p. 213-217

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抄録
大動脈弁閉鎖不全にAnnuloaortic ectasia(大動脈弁輪拡張症)を合併した大動脈弁置換術において,左大腿動脈から送血して人工心肺を開始した直後に,大腿動脈から上行大動脈基部にわたる逆行性大動脈解離が発生した.経食道心エコー(TEE)で迅速にintimal flap,真腔,偽腔の診断を行い,いったん人工心肺を中止して送血部位を大腿動脈から右鎖骨下動脈に変更し,人工心肺を再開した.大動脈弁置換術と上行大動脈形成術を施行し,偽腔血流の鬱滞により偽腔の拡大が進行しないことをTEEで確認し手術を終了することができた.
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