日本臨床麻酔学会誌
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術中に発症し一旦軽快した後,第10病日以降に再燃を認めた悪性高熱症の1例
佐伯 仁宮内 善豊牧野 朝子山下 敦生名草 芳亮岡 英男
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キーワード: 悪性高熱症, 再燃
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2001 年 21 巻 5 号 p. 263-267

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抄録
15歳,男児に全身麻酔で骨接合術が施行された際,41.2°Cの発熱を認めた.8ヵ月後に抜釘術が予定され,麻酔はプロポフォールで導入,亜酸化窒素・イソフルランで維持した.1時間後より頻脈・高血圧・ETCO2上昇・体温上昇(1.8°C・30min-1)・代謝性アシドーシス・高カリウム血症をきたした.ダントロレン静注,全身冷却と純酸素で過換気を行った.第3病日に症状軽快し,第8病日に血清ミオグロビン値はほぼ正常化したが,第10病日に発熱・褐色尿が出現し血清ミオグロビン値も上昇した.その後軽快したが,第15,18病日に再度悪化した.ダントロレン内服を開始し,以後症状は改善し第42病日に退院した.本症例はこれまでに報告のない悪性高熱症の再燃と考えられた.
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