日本臨床麻酔学会誌
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披裂軟骨脱臼による術後嗄声が自然回復した1症例
伊藤 雅之宇田 るみ子赤塚 正文稲森 耕平森 秀麿
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2001 年 21 巻 5 号 p. 259-262

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抄録
気管挿管後に披裂軟骨脱臼による嗄声をきたし,自然回復した症例を経験した.患者は18歳の女性で,気管挿管による全身麻酔下に胸郭形成術を腹臥位で受けた.気管挿管および抜管は円滑に行われた.抜管後,嗄声が出現し,手術後10日間経過観察していたが,嗄声の改善がなかったため,耳鼻科を受診した.喉頭断層撮影と喉頭ファイバースコープにより右披裂軟骨脱臼と診断された.自然治癒を期待して12週後の整復術を考慮していた.しかし,手術後1ヵ月目に会話中,突然,嗄声が消失し術前とほぼ同様の発声状態に回復し,整復術を必要としなかった.
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