日本臨床麻酔学会誌
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リルマザホンの術前夜, 麻酔前投薬効果の検討
ニトラゼパムとの二重盲検比較試験
百瀬 隆伊東 和人榎本 尚美山田 満山崎 裕久家 輝義
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1988 年 8 巻 4 号 p. 384-393

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抄録

ベンゾジアゼピン系開環誘導体「リルマザホン」の術前夜睡眠と麻酔前投薬に対する有用性を, ニトラゼパムを対照として二重盲検比較試験で検討した. 手術前夜睡眠効果は, 有効率ではリルマザホン4mgはニトラゼパム5mgに比較して有意に優れていた. 有用率では群間に有意差は認められなかった. 麻酔前投薬効果では群間に有意差は認められなかったが, 健忘の出現率でリルマザホン4mgはリルマザホン2mg, ニトラゼパム5mgに比較して有意に高い出現率を示した. 以上を総合して試験薬剤の有用性の順位は, 手術前夜睡眠効果; リルマザホン4mg>リルマザホン2mg≒ニトラゼパム5mg, 麻酔前投薬効果; リルマザホン4mg>>リルマザホン2mg≒ニトラゼパム5mgと判断した.

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