日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
原著
子宮頸部病変検出における液状化検体細胞診 (LBC) ThinPrep の精度と有用性評価のための前方視的検討
平井 康夫古田 則行荒井 祐司星 利良池畑 浩一藤原 潔宇津木 久仁子杉山 裕子竹島 信宏滝澤 憲
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 49 巻 4 号 p. 237-241

詳細
抄録
目的 : 液状化検体細胞診 ThinPrep 法の子宮頸部病変検出能を前方視的に従来法と比較し, その有用性を明らかにすることを目的とした.
方法 : 2007 年 5 月∼2008 年 3 月の期間に同意が得られた 8051 例を対象とした. 子宮頸部よりブラシで採取した細胞を直接塗抹しエタノール固定する従来法と, ブラシに付着した残りの細胞を保存液内にすすぎ出して回収する ThinPrep 法により標本作製した. 標本は染色後マッチドペア・盲検試験法により細胞判定し, 比較した.
成績 : コルポスコープ診もしくは組織診で陰性だったのは 7498 例 (93.1%), 組織診で CIN2 以上の病変が確認されたのは 553 例 (6.9%) であった. CIN2 以上の病変を検出する感度は, 従来法が 71.3%, ThinPrep 法が 77.4%, 特異度は, 従来法が 99.0%, ThinPrep 法が 98.9%であった.
結論 : ThinPrep 法は CIN2 以上の頸部病変の検出能が従来法よりも優れていることが示唆される, 有用性の高い液状化検体細胞診法である.
著者関連情報
© 2010 公益社団法人 日本臨床細胞学会
次の記事
feedback
Top