日本臨床細胞学会雑誌
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症例
類上皮細胞を多数認めた肺の MALT リンパ腫の 1 例
土田 秀小島 勝町田 浩美神山 晴美中里 宜正飯島 美砂杉原 志朗正和 信英
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2013 年 52 巻 1 号 p. 28-31

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抄録
背景 : 節外性濾胞辺縁帯 B 細胞リンパ腫, 粘膜関連リンパ組織型 (extranodal marginal zone B-cell lymphoma of mucosa-associated lymphoid tissue : MALT) リンパ腫は, 時に類上皮細胞の反応を伴うことが知られている. 今回, 多数の類上皮細胞反応を伴った MALT リンパ腫を経験したので報告する.
症例 : 76 歳, 男性. 右肺上葉の異常陰影を指摘され受診したところ, positron emission tomography-computed tomography で 18F-fluorodeoxyglucose の中等度の集積が認められた. 経気管支穿刺吸引細胞診標本では線毛円柱上皮細胞や多数の類上皮細胞の集簇に混在してリンパ球や形質細胞様細胞などが認められた. 組織標本でも多数のリンパ球, 形質細胞様細胞や形質細胞と類上皮細胞が認められリンパ上皮性病変も確認された.
結論 : 本症例のように MALT リンパ腫は類上皮反応を伴うことがあるので, 肺において多数の類上皮細胞を伴いリンパ球が認められた場合は, サルコイドーシス等とともに MALT リンパ腫を考慮する必要があると思われた.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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