日本臨床細胞学会雑誌
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症例
髄液で診断しえた中枢性神経細胞腫 (central neurocytoma) の 1 例
成富 真理畠 榮高須賀 博久日野 寛子物部 泰昌
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2018 年 57 巻 1 号 p. 45-49

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抄録

背景 : 髄液で診断しえた中枢性神経細胞腫の 1 例を経験したので報告する.

症例 : 30 歳代, 女性. 会社で転倒, 前額部を打撲したため当院受診. 意識消失なく, 頭痛や嘔吐等の症状はみられなかった. 画像検査で右側脳室に 43 mm 大の分葉状腫瘤を認めた. 内視鏡下脳室内腫瘍生検施行時, 髄液が採取され, 液状化検体細胞診を行った. 比較的均一な異型細胞が大~小集塊あるいは散在性に多数認められた. 異型細胞は, 細胞質がライトグリーンに淡染, 核は類円形, 核クロマチンはごま塩状, 核小体は不明瞭であった. 一部にロゼット様配列や線維状構造物がみられた. 免疫細胞学的に synaptophysin が陽性であった. 組織学的には, 細胞境界明瞭な小型類円形細胞が繊細な小血管を伴いながらシート状に増殖し, ところどころで Homer Wright 型ロゼットを形成していた. 免疫組織学的には synaptophysin 陽性で, MIB-1 index は 3%であった. 中枢性神経細胞腫, WHO grade Ⅱと診断した.

結論 : 髄液検体でも積極的に LBC 法を活用し, 免疫染色を併せることで, 的確な診断が可能であった.

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